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インターネットショッピング
昨今、インターネットショッピングの利用割合は増加しています。便利な反面、契約を取り消したい場合、商品に問題があった場合等、様々なトラブルも生じています。
インターネットショッピングでキャンセルできるか
通常の買い物(売買契約)は、買主による購入の申込みと、売主による承諾という意思表示が合致した場合に成立します。買主が商品について勘違い(錯誤)があった場合には、契約が無効になりますが、買主が勘違いしたことに落ち度(過失)あれば、契約を無効にはできません。
しかし、インターネットショッピングの場合、クリックだけで購入できることから、間違って購入ボタンをクリックした場合に、全く無効の主張ができないとすると、保護が図れないことになってしまいます。
そこで、インターネットショッピングの場合には、不注意があっても、勘違い(錯誤)があれば、契約の無効の主張ができることとされました。
しかし、注文内容の確認画面がある場合には、契約の無効を主張することが難しくなるので注意が必要です。
インターネットショッピングでも、クーリング、オフできるか
クーリング、オフとは、消費者が、契約書面の受領日から一定期間、違約金等の賠償金を支払うことなく契約解除を行うことができる制度のことをいいます。
訪問販売や電話勧誘販売では8日間のうちに、契約解除の意思表示をすることでクーリング、オフが成立するとされています。
しかし、インターネットショッピングでは、購入者は、販売業者のサイトや広告を見て購入することから、不意打ちで購入してしまうという危険性がないので、クーリング、オフ制度は適用されません。
ただし、契約条項に、返品についての規定があれば、その規定に基づいて返品をすることができます。インターネットショッピングでは、事前に契約条項をよく読んで、返品等の可否について確認しておくことが大切です。
インターネットオークションで商品が送られてこない場合には
インターネットには、通常の商品購入だけでなく、オークションの形式で行われる売買契約も少なくありません。
インターネットオークションで商品を購入したけれど、商品が送られてこないような場合には、詐欺や契約違反を理由に契約を解除し、代金の返金を求めることが考えられます。
しかし、インターネットオークションは、匿名性が高く、販売者を特定できないケースも多く、商品も手に入らず、代金の回収もできないというケースも少なくなりません。
対策としては、出品者の情報を集めて、信頼できる相手かどうかを確認することが考えられますが、最近は、オークションでのトラブルを防止するため、エスクローサービス(売り手と買い手の間にエスクローサービス提供会社が入って、買い手から代金を一時的に預かり、売り手からエスクロー会社への商品の到着、確認後に代金を売り手に支払うシステム)を導入しているサイトもあります。
インターネットオークションで取引をする場合には、安全性の高いサービスを提供しているところを選ぶべきです。